お知らせ: 4/30当日、当サークルの頒布物を購入いただいた方で、ダウンロードコンテンツの情報を入手されていない方がいらっしゃいます(お伝えすべきだったもので、申し訳ありません)。以下のいずれかから、購入商品とどのお話をされた方だったかお伝えいただければ、DLコンテンツをお渡しします。
- Fediverse: mastodon.cloud/@atsushieno
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オーディオプラグイン研究所は4/30開催のM3 2023春にサークル参加します。第2展示場1Fのい-14bです。展示・頒布内容は以下のものを予定しています。
Audio Plugins For Android(開発中)のデモンストレーション
Audio Plugins For Androidは、atsushienoが開発しているAndroidプラットフォーム用オーディオプラグインの仕組みです。iPhoneでAudioUnit V3が使えるように、Androidでも任意のDAWで任意のインストゥルメント/エフェクターが使えるようになってほしい、という気持ちで作っています。今回は合わせて後述する解説同人誌も用意しています。
当日は、普段デスクトップで使われているオープンソースのプラグインをAndroidで使用するデモ環境をセットアップしたAndroidタブレットを用意していきます。
音楽技術同人誌
電子版のみである新刊・既刊すべての印刷見本版を持ち込むほか、以下の既刊の印刷版を販売します。※全ての印刷版には電子版(PDF)が付属します
新刊: Audio Plugins For Androidの設計と実装
Audio Plugins For Android (AAP) を設計・実装していく過程で、モバイルプラットフォーム向けに開発するオーディオプラグインの仕組みはこのようになっている必要がある、あるいはモバイルプラットフォーム向けにプラグイン機構を持ち込むにはこうやって実現していく必要がある、といった知見をたくさん得ることが出来たと思っています。
本書は、オーディオプラグインフォーマット設計者としての立場で、それらの知識を一冊の書籍としてまとめておくことで、AAPを利用してプラグインやDAWを開発したり、オーディオプラグインフォーマットを設計したり、あるいはAAPそのものを開発・改善していく際に役に立つ参考資料となることを目指したものです。コーディング等の具体的な資料は公式ドキュメントとする前提で、読み物としてお楽しみください。
(目次)
電子版のみ: 4/30にBoothで販売予定
Linux DTMガイドブック (見本誌のみ)
本書は、読者がLinuxデスクトップ環境でいわゆるDTM(デスクトップミュージック、和製英語)を始められるようにしたいという思いから作られた本です。
筆者の日頃からの夢として、LinuxでもなるべくWindows環境やMac環境と比べて難しくないレベルでDTMができるようになってほしいと思っています。それはLinuxで発展してきた難易度がやや高いDTM環境に習熟してから楽曲の打ち込みを始めるとか、Webアプリケーションとして動く範囲のものだけで作曲するといった、特殊な環境に身を置いて「Linuxでも(がんばれば)DTMはできる!」というものから、もう少し一般向けに歩み寄ってみたい、ということです。
現実問題として、LinuxはWindowsやMacではありません。そのため、Windows用ソフトやMac用ソフトは一般的には動きません。しかし、各DAWでLV2のサポートが安定し、LinuxでもVST3が使えるようになり、プラグイン開発フレームワークJUCEがLinuxサポートを拡充してきたりなど、さまざまな事情で以前より改善されてきた状況もあります。
「WindowsでもMacでもこのDAWは使えるし、同じものをLinuxで使えばいいだけなんだ」とか「このプラグインはどの環境でも動かせる」あるいは「このプラグインはWindows版/Mac版しか無いんだけど、Linuxでも使えるこれはそんなに難しくない」といったことを、主にLinux環境で使えるDTM用ソフトを紹介していくことである程度示していければと思います。
(電子版は無料配布中です)
CLAPオーディオプラグイン開発者ガイド (印刷版)
CLAPは2022年6月にバージョン1.0が公開されて幅広く認知されるようになった、新しいオーディオプラグイン機構(あるいはオーディオプラグインフォーマット)です。比較できる技術としては、SteinbergのVST (2, 3)、AppleのAudioUnit (v2, v3)、LV2などが挙げられます。本書はCLAPオーディオプラグインの、特にプラグインとホストの開発に興味のあるプログラマーが、読んで参考になるような本を目指して書かれています。
(プラグインやDAWの開発ができるようになるための全ての情報を本書で説明することはありません。特にどのプラグインフォーマットを採用する場合でも不可欠であるDSPやGUIの作り方について、本書では全く言及しません。)
以下のサイトで購入可能です:
LV2オーディオプラグイン開発者ガイド (印刷版)
LV2はLinuxを中心に使われている、しかしクロスプラットフォームで利用可能な、オーディオプラグインの仕様です。
LV2はオーディオプラグインとしてはかなり多岐にわたる機能を実現しており、加えてコア部分だけでもなかなか難解な仕様であり、LV2にかかる開発はオーディオ専門職であってもなかなか手を出せない領域です。LV2についてはユーザーガイドと言えるものもなかなか無く、特に日本語情報は非常に少ないので、LV2全般について幅広くまとめたものが必要であろう、と筆者は考えました。
本書ではLV2オーディオプラグインの「使い方」と「作り方」の両方を解説します。通常、ソフトウェア開発のための書籍では「使い方」について説明する必要はないのですが、LV2オーディオプラグインの場合は、まずそもそも使いこなせるようになるところまでの情報が十分ではありません。いくつかの章をまずユーザー用ガイドとして用意し、ある程度理解が整ったところで実際の開発ガイドに進みます。
以下のサイトで購入可能です:
MIDI 2.0 UMPガイドブック
「MIDI 2.0 UMPガイドブック」は、2020年2月に正式に公開されたMIDI 2.0仕様のうち、もっとも目を引く内容であるMIDI 2.0 UMP(ユニバーサルMIDIパケット)仕様を中心に、MIDI 2.0をサポートするデバイスやソフトウェアが提供する、あるいは実装する必要がある機能について解説する書籍です。UMPは、一連のMIDI 2.0関連仕様の中で、MIDI 1.0のときに80hはノートオフ、90hはノートオン、B0はCC、F0〜F7はシステムエクスクルーシブ…といったメッセージを規定していた部分に相当する部分です。筆者の知る限りでは、仕様書を除いて世界初のMIDI 2.0に関する書籍です。
以下のサイトで購入可能です:
DAW・シーケンサーエンジンを支える技術 (印刷版)
本書は、既存のDAW(Digital Audio Workstation)などの音楽シーケンサーをプラグインで拡張したり、新しく自分で音楽シーケンサーを開発したり、といった、単に利用するのを超えるレベルで音楽ソフトを活用したい人にとって、参考となるような情報をまとめたいという思いのもとに生まれました。
以下のサイトで購入可能です:
(このページでは新刊の関連書籍のみ紹介します。当日見本誌のみ用意する他のDL版の既刊についてはBoothや技術書典オンラインへどうぞ。)
音楽CD
mugene fantasy suite
当サークルの既刊「MMLコンパイラmugeneによる音楽制作ガイド」で解説したMMLコンパイラを用いて実際に制作された音楽のCDです。MMLとSC-8820版のMP3データが付属します。
DL版はBoothで販売しています: https://xamaritans.booth.pm/items/1250711
Text/Music: atsushieno (オーディオプラグイン研究所) / Illustration: Machiko