オーディオプラグイン研究所: M3-2024春 サークル情報

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オーディオプラグイン研究所は4/28開催のM3 2024春にサークル参加します。第1展示場のE-15aです。展示・頒布内容は以下のものを予定しています。

Audio Plugins For Android(開発中)のデモンストレーション

AAP Demo sshots

Audio Plugins For Androidは、atsushienoが開発しているAndroidプラットフォーム用オーディオプラグインの仕組みです。iPhoneでAudioUnit V3が使えるように、Androidでも任意のDAWで任意のインストゥルメント/エフェクターが使えるようになってほしい、という気持ちで作っています。

当日は、普段デスクトップで使われているオープンソースのプラグインをAndroidで使用するデモ環境をセットアップしたAndroidタブレットを用意していきます。

音楽技術同人誌

以下の新刊・既刊の印刷版(ある場合)を販売するほか、(ここに列挙しないものも含む)既刊すべての印刷見本版を持ち込みます。※全ての印刷版には電子版(PDF)が付属します

MIDI 2.0 MIDI-CIガイドブック (表紙)

MIDI 2.0 MIDI-CIガイドブック

MIDI 2.0を完全に理解する最大の難関となるであろうMIDI-CIについて、その技術的位置付けや目的・用途を、類似技術との比較などを交えつつ、総論と各論に分けて入念に解説した1冊です。まだ実装がほとんどない中で、MIDI-CIの先行実装と、ほぼ同レベルの機能をもつ自作のMIDI-CIツールを相互運用させつつ、MIDI-CIがもたらす機能の詳細を確認できる内容になっています。筆者の知る限りでは、仕様書を除いて世界初のMIDI-CIに関する書籍です。

(目次)

印刷版(PDF付き): 会場限定: 1000円

電子版(PDF)のみ: 4/28にBoothで販売予定(1000円)

MIDI 2.0 UMPガイドブック(表紙)

MIDI 2.0 UMPガイドブック 第2版

「MIDI 2.0 UMPガイドブック」第2版は、2020年2月に正式に公開され2023年6月にアップデートされたMIDI 2.0仕様のうち、もっとも目を引く内容であるMIDI 2.0 UMP(ユニバーサルMIDIパケット)仕様を中心に、MIDI 2.0をサポートするデバイスやソフトウェアが提供する、あるいは実装する必要がある機能について解説する書籍です。UMPは、一連のMIDI 2.0関連仕様の中で、MIDI 1.0のときに80hはノートオフ、90hはノートオン、B0はCC、F0〜F7はシステムエクスクルーシブ…といったメッセージを規定していた部分に相当する部分です。筆者の知る限りでは、仕様書を除いて世界初のMIDI 2.0に関する書籍です。

第2版では、2023年のUMP仕様のバージョンアップで新たに追加されたデルタクロックスタンプ、フレックスデータメッセージなどの解説を追加し、さらにMIDI Clip Fileフォーマット(いわゆるSMF2)についても説明してあります。

以下のサイトで購入可能です:

Audio Plugins For Androidの設計と実装 (表紙)

Audio Plugins For Androidの設計と実装

Audio Plugins For Android (AAP) を設計・実装していく過程で、モバイルプラットフォーム向けに開発するオーディオプラグインの仕組みはこのようになっている必要がある、あるいはモバイルプラットフォーム向けにプラグイン機構を持ち込むにはこうやって実現していく必要がある、といった知見をたくさん得ることが出来たと思っています。

本書は、オーディオプラグインフォーマット設計者としての立場で、それらの知識を一冊の書籍としてまとめておくことで、AAPを利用してプラグインやDAWを開発したり、オーディオプラグインフォーマットを設計したり、あるいはAAPそのものを開発・改善していく際に役に立つ参考資料となることを目指したものです。コーディング等の具体的な資料は公式ドキュメントとする前提で、読み物としてお楽しみください。

(目次)

以下のサイトで購入可能です:

Linux DTMガイドブック(表紙)

Linux DTMガイドブック (見本誌のみ)

本書は、読者がLinuxデスクトップ環境でいわゆるDTM(デスクトップミュージック、和製英語)を始められるようにしたいという思いから作られた本です。

筆者の日頃からの夢として、LinuxでもなるべくWindows環境やMac環境と比べて難しくないレベルでDTMができるようになってほしいと思っています。それはLinuxで発展してきた難易度がやや高いDTM環境に習熟してから楽曲の打ち込みを始めるとか、Webアプリケーションとして動く範囲のものだけで作曲するといった、特殊な環境に身を置いて「Linuxでも(がんばれば)DTMはできる!」というものから、もう少し一般向けに歩み寄ってみたい、ということです。

現実問題として、LinuxはWindowsやMacではありません。そのため、Windows用ソフトやMac用ソフトは一般的には動きません。しかし、各DAWでLV2のサポートが安定し、LinuxでもVST3が使えるようになり、プラグイン開発フレームワークJUCEがLinuxサポートを拡充してきたりなど、さまざまな事情で以前より改善されてきた状況もあります。

「WindowsでもMacでもこのDAWは使えるし、同じものをLinuxで使えばいいだけなんだ」とか「このプラグインはどの環境でも動かせる」あるいは「このプラグインはWindows版/Mac版しか無いんだけど、Linuxでも使えるこれはそんなに難しくない」といったことを、主にLinux環境で使えるDTM用ソフトを紹介していくことである程度示していければと思います。

(電子版は無料配布中です)

CLAPオーディオプラグイン開発者ガイド (表紙)

CLAPオーディオプラグイン開発者ガイド (印刷版)

CLAPは2022年6月にバージョン1.0が公開されて幅広く認知されるようになった、新しいオーディオプラグイン機構(あるいはオーディオプラグインフォーマット)です。比較できる技術としては、SteinbergのVST (2, 3)、AppleのAudioUnit (v2, v3)、LV2などが挙げられます。本書はCLAPオーディオプラグインの、特にプラグインとホストの開発に興味のあるプログラマーが、読んで参考になるような本を目指して書かれています。

(プラグインやDAWの開発ができるようになるための全ての情報を本書で説明することはありません。特にどのプラグインフォーマットを採用する場合でも不可欠であるDSPやGUIの作り方について、本書では全く言及しません。)

以下のサイトで購入可能です:

LV2オーディオプラグイン開発者ガイド (表紙)

LV2オーディオプラグイン開発者ガイド (印刷版)

LV2はLinuxを中心に使われている、しかしクロスプラットフォームで利用可能な、オーディオプラグインの仕様です。

LV2はオーディオプラグインとしてはかなり多岐にわたる機能を実現しており、加えてコア部分だけでもなかなか難解な仕様であり、LV2にかかる開発はオーディオ専門職であってもなかなか手を出せない領域です。LV2についてはユーザーガイドと言えるものもなかなか無く、特に日本語情報は非常に少ないので、LV2全般について幅広くまとめたものが必要であろう、と筆者は考えました。

本書ではLV2オーディオプラグインの「使い方」と「作り方」の両方を解説します。通常、ソフトウェア開発のための書籍では「使い方」について説明する必要はないのですが、LV2オーディオプラグインの場合は、まずそもそも使いこなせるようになるところまでの情報が十分ではありません。いくつかの章をまずユーザー用ガイドとして用意し、ある程度理解が整ったところで実際の開発ガイドに進みます。

以下のサイトで購入可能です:

DAW・シーケンサーエンジンを支える技術(表紙)

DAW・シーケンサーエンジンを支える技術 (印刷版)

本書は、既存のDAW(Digital Audio Workstation)などの音楽シーケンサーをプラグインで拡張したり、新しく自分で音楽シーケンサーを開発したり、といった、単に利用するのを超えるレベルで音楽ソフトを活用したい人にとって、参考となるような情報をまとめたいという思いのもとに生まれました。

以下のサイトで購入可能です:

(このページでは新刊の関連書籍のみ紹介します。当日見本誌のみ用意する他のDL版の既刊についてはBooth技術書典オンラインへどうぞ。)

音楽CD

Mugene Fantasy Suite (CD) cover

mugene fantasy suite

当サークルの既刊「MMLコンパイラmugeneによる音楽制作ガイド」で解説したMMLコンパイラを用いて実際に制作された音楽のCDです。MMLとSC-8820版のMP3データが付属します(CDの内容はDAWでマスタリングしたもので異なります)。

DL版はBoothで販売しています: https://xamaritans.booth.pm/items/1250711


Text/Music: atsushieno (オーディオプラグイン研究所) / Illustration: Machiko